小学校講師のパパが二人の子育てやってます

小学校の先生ですが、三人の子育てやってます

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小学校の欠席連絡が、連絡帳じゃないとダメな理由

小学校のこの時期に、よく見られるお知らせの中に、「欠席などの連絡は連絡帳でお願いします。」というもの。

これを見るたびに、いかに学校が時代に遅れているかということと、公教育の虚しさを感じます。

そこで、今日は欠席の連絡はなぜ連絡帳じゃないといけないのか?を学校側の視点から考えます。

 

 

親としては、朝は忙しいから電話やメールですませたい

自分も二人の子持ちなんで、朝の忙しさは痛感します。朝ごはんやら着替えやら準備やら、このやることだらけの朝時間。そこに、熱だした子がいたら、病院にも連れて行かなきゃいけない。そんな中で学校に連絡帳?!

そんな無茶な!

ですよねー。

 

知り合いの子が毎日迎えに来てくれるなら、連絡帳を渡せば済むけど、わざわざ学校まで出向いて、連絡帳渡すなんてそんなの無理。お代官様、そんなご無体な!

 

メールだと、苦情が出る

メール連絡でいいじゃないか!とは僕も思うのですが、そこは公教育の難しいところ。本当に親からの連絡なのか?の確認がとれないメールはアウトなんです。

もし、子どもがなりすましで連絡していた場合、なんか問題があった時に「なぜうちの子どもが学校にいってないのに、知らせないんだ!」などのクレームが出る。そして、それに対応をせまられる。

結果、親からの連絡だと分かる方法で、欠席の連絡があったことの証拠が残る連絡帳になるわけです。

 

学校は一つ、子どもは600人

じゃー電話は?っていうと、これは学校事情にもよるでしょう。連絡帳で、とお願いしても、やっぱり電話連絡が多いです。

うちの学校は中規模校で、生徒数600人程度です。電話回線も3つ。そこに朝の時間帯に連絡が集中してしまうと、そのやりとりだけで一時間程になることもあります。できるだけ時間をとられない連絡帳で、お願いしたいのです。

 

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声の大きいものが勝つ

よくないことなんですが、全体の奉仕者って都合良く使われるんですよね。クレームは全て受け取らないといけない感じで。

だから上の人たちは、とにかく対応してますよアピールのためのアンケートやらなんちゃらプラン作成やら、もう書類の提出が毎週のようにやってきます。

そうやってとにかくクレームが出ないように、クレームのための対応に追われてるのが現場です。そして、大抵はこれらのクレームを出さないための措置を取り続けるがために、その他の大勢が犠牲となっている状況だと思います。

先程の例でも、大抵の子は成りすましてメールなんかしないし、そんなことあったとしても、自分の子どもを叱るんですが、そうじゃない人に限って学校に怒鳴り込むわけです。

多くの保護者の方は、メールにして欲しいと思っていると思うし、学校側もそっちが楽なはずなんですが、お上が許してくれないのです。

 

色々な意見をどんどん出そう!

理解ある保護者の方って、逆に学校に対して何もいってこない場合が多いですよね。ですが、これらの意見も、もっと出していく必要があります。こうだったらいいのに!っていうことはもっと声を大にして言いましょう(教育委員会や市長に!←ここ大事)

建設的な意見がもっともっと必要だし、社会全体で支えないと、この先の時代を担う子ども達に、最後に支えられるのは自分なのです。もっと声を大にして言いましょう(教育委員会や市長に!←大事なことなので2回言いました。)

一部の声だけに、引っ掻き回されてるイメージが年々強くなっています。もっと色々な意見を出していって、本当に必要ことを増やしていきたいです。